葬儀の事前相談というと、「まだ亡くなっていないのに、葬儀の相談なんて…」と思う人もいるかもしれません。しかし、いざ亡くなってから慌てて手配を急ぎ、満足な葬儀ができないことに比べれば、備えと心構えをもって、立派な葬儀にしてあげることの方がよほど故人のためだとは思いませんか? ましてや慌てたために、葬儀社とまともな打ち合わせもせず、後で費用のトラブルになったりしては、亡くなった方も安らかに眠っていられません。
人はいつか必ず死を迎えます。その際にどういう流れで葬儀を行うのか、費用はどれくらいかかるのか、といった基本的な知識を得ておくことは決して悪いことではありません。時間の余裕があれば、複数の葬儀社から話を聞いて比較することもできます。故人のため、自身のため、事前に相談することを考えてみてください。
私は母の葬儀を行った後、「自分の葬儀はこんな風にして欲しいな」という思いを持ちました。たとえば会場で流す曲や祭壇の飾りつけ、湿っぽくならないようにできるだけ明るく…等々、希望することをメモに書き留めました。そのような内容をあらかじめ整理しておけば、もし私に万一のことがあった時に、妻や子供たちはかなり楽になるだろう、と思うのです。
私と同じように自分の葬儀のことを考えておきたいという人のためには、生前予約や生前契約といったシステムもあります。「この度は私の葬儀にご会葬いただき~」なんて挨拶も録音しておいて流したら、みんなビックリするでしょうね(笑)。
また予約とは違いますが、自分に万一のことがあった際のために、家族や友人などに伝えるべき事をまとめてノートにしておくエンディングノートというものもあります。そこに、葬儀のスタイルを記しておいたり、延命治療や臓器提供の意思を残したりしておけば、遺族も迷わずに最良の葬儀をしてくれるに違いありません。