「おくりびと」という映画を見たことのある方は多いと思います。アカデミー賞を獲ったことで一躍有名になったこの映画は、納棺師という仕事に就いた人を主人公にした物語ですが、この中で、納棺師の細やかで心のこもった仕事ぶりに心を打たれる人が何人も出てきます。私たちも人の死に際して最大の心配りをしてくれる、そんな葬儀社に出合いたいものです。
そうした葬儀社を見抜くためにも事前に相談しておくことが望ましいのですが、その際に、ぜひ、聞いてみていただきたい質問があります。それは「どうして葬儀をやらなければならないのか?」ということです。この質問にきちんとした答えをもっていないような葬儀社では、心のこもった葬儀はできないと思うのです。たとえ、費用などその他の面で優れているようにみえても、私は外したいと思います。「葬儀は、故人の生きた証を残したいという思いを実現させる場」と、きちんとした答えをもっている葬儀社こそ、真心をこめた葬儀ができるのです。
そのほかにも、葬儀社をチェックするにはいくつかのポイントがあります。
まず祭壇ですが、使いまわしは論外です。心ある葬儀社なら、葬儀ごとに祭壇を用意してくれます。それも故人の趣味を取り入れたり、現場を見てから作るなど細かいところにまで配慮があれば、なおいいですね。
次に遺影の額縁。普通は安価な額縁を使いがちですが、遺影は長く飾るものなので、できれば国産の高級額縁を使いたいところ。これも心配りです。
それから当然ながら、担当者の人柄も大切です。精神的な意味でも、また時には文字通りの意味でも土足で人の家に上がり込むことになるのですから、強引だったり傲慢だったりするような人では困ります。
こうしたチェックをするためにも、やはり葬儀については事前に相談するのがベストです。