宗教によって葬儀の形式に違いがあるとはいえ、ほとんどの人は仏式の参列がほとんどだろうと思います。お坊さんにお経をあげてもらい、故人は成仏して仏様になる、という儀式です。およそ300年ほど前から続いている形式です。
しかし、仏式の中でも、浄土真宗や日蓮宗では葬儀が異なる場合があります。浄土真宗は簡単に言うと「南無阿弥陀仏と唱えれば浄土に行ける」という教義のため、授戒の必要がありません。そのため葬儀でも仏の徳を讃え故人を偲ぶという形になります。また迷信を忌むので北枕などの風習的なことを行いません。日蓮宗も法華経を唱えることで仏性が顕れるという教義なので、死後に授戒を行いません。ただし地域によっては例外もあるようです。
神式の葬儀は正式には神葬祭といいます。神道では死は穢れという考えなので、神社では葬儀を行わず、自宅か斎場で行われます。僧侶ではなく、宮司による祭詞の奏上などが行われ、故人は仏ではなく守護神や氏神となって遺族を守る立場になります。神式の葬儀に出席する場合、お手水の儀式や仏式の焼香にあたる玉串奉奠をすることが仏式との大きな違いです。また神社に参拝する時と同じように二礼二拍手一礼を行いますが、拍手は音を立てない忍手(しのびて)でやりましょう。
キリスト教の場合はカトリックとプロテスタントによっても変わります。死は終わりではなく神に召されるはじまりなので、死を悼むというより神への礼拝の儀式になります。遺影を拝んだりということがなく、あまり日本人には馴染みのない形なので、式次第などを印刷して弔問客が困らないようにする必要があるでしょう。
また近年では宗教によらない無宗教の葬儀も増えています。自由度の高さは魅力ですが、決まりがない分内容をしっかり考えないといけません。どのように葬儀を行うのか、葬儀社とよく相談して決めましょう。